すっかり忘れていた。

 

まさにWhat's Going Onな世の中じゃないか。

どこからかやってきた未知のウイルスは、もはや未知でもないはずなのに国は未だまともな対策ができずにいる。日々過去最高の感染者数を更新し続けているのにもかかわらず、首相は支離滅裂な発言を繰り返す。そしてスケープゴートにされる若者。仕事はテレワーク、家には会話ができる家族がいて庭もある。そんな人には狭いワンルームのアパートとバイト先(もちろん接客業)や学校を行き来する若者の気持ちなんてわかるはずもない。自分たちにワクチンが回ってくるのをじっと待っていたら、都知事にどうして打たないんだと言われてしまう。若者に感染者が多いのには理由がある。

こんな世の中なのに、街中はなんだかお祭りムード。なんでも外国からたくさん人を入れて運動会をやっているらしい。本来であればウイルス対策に奔走するはずの首相は選手の応援に必死で、メダルを獲ればウイルス対策になると思い込んでいるのだろうか。街は協賛商品や応援キャンペーンで溢れていて、全てを避けていたらとても生活できない。ニュースはメダルのことばかりで、母親やガールフレンドからも「あの決勝、観た?」とメッセージが来る。こうなってくると、未だに違和感を持っているのはこの世の中で僕だけなのだろうかという気持ちになってくる。僕はおかしくなってしまったのだろうか。もともとスポーツ観戦は大好きだし、「スポーツの与える感動」なんてものも全く存在しないとは思っていない。でも、それがウイルス対策になるとは到底思えない。今必要なのは感動ではなく、「科学的根拠のある」対策だ。

中高6年間陸上部で長距離走をやっていた僕にとってヒーローだったマラソン選手は今大会で現役引退をするらしい。どんな気持ちで走るのだろう。数年後でもいいから、心情教えてほしい。

誰にでも自分の気持ちを吐き出してくてたまらない時があるはずだ。誰かに話して聞かせたい人もいるだろうし、文章にする人もいるだろう。人からの反応や慰めが欲しい人がいれば、ただ吐き出せられればそれで満足な人もいる。

 

僕の場合、話を親身に聞いてくれる人もいないのだから、ネットの虚空に投げかけるしかない。せっかく誰でも閲覧できる状態で文章を書くのだし、上等な文章を書きたくなるものである。ヘミングウェイのように簡潔でリアルであり、ケルアックのように衝動的であり、ヴォネガットのようにアイロニカルでユーモラスな文章を。でもやはり僕はその三人にはなれないし、真似してみたところでただそ下手くそな文章になってしまうのだ。難しいね。

 

とりあえず最初なのだし、今日のところはこれでおしまい。